7_なんで俺が(昔話)

【前回まで 6_新緑の季節(昔話)】





スタート5分前





多分ここが運命の分かれ道になるだろう…(今思うと実際そうだった)



用意……ロー!





スタート飛び出す!飛び出す!



何とか出れてるみたい!だが前半の時点でかなりくるしい



ただ出れてる分余裕の思考が出来る 相手もつらいはず



俺が先行していてるのは相手もわかってるはず それで追いついてこないのは

きっと俺以上の苦しみにいるはずだ!



だから俺は逃げる!にげる!ニゲル!



何とか勝てた!



これで準決勝へ進む事が出来た.



全体のタイム差を見ると昨日より差が出てない!?



これを自分が一つレース慣れしたのだとポジティブにとらえ 準決勝へ





準決勝 2位までが決勝へ



正直決勝には行けないような気がする,しかし部員で残っているのは僕を除いて

もう一人



敗者復活で僕が勝ってしまったからだ.



彼らが何か割り切った感じで,僕に頑張れよ!と言ってくる



複雑な心境の中 仲間の為にもベストを尽くさなければ!



と思った事を覚えている



プランは変えない!出れるだけ出て後は死ぬほど頑張ればよい!



スタート



お!?



前半は1位争いをしている!?他は少し遅れている 彼らは諦めてるのか?それとも…



1位には離されつつ何とか2位をキープしている,3位と差が少しづつ詰まってきている



残り250m

くるしい でも何とか出れている ここで諦めたら…何かを失うような漠然とした不安があった

耐えろ…耐えろ…残り50m 僅かに出れている…



おれは決勝に行くんだー



そう思いラストを漕いでいた



ギリギリの差で2位!!



何と決勝進出!!??



船台に戻ってくると仲間達が大喜び!!もう一人は残念ながら敗退…



そこでふと我にかえる…



なんで俺が決勝に?!?!?!